トランプ氏の再来で深刻化する「3つの分断」--銃、移民そして肥満
肥満の原因として問題視されているのが、加工食品重視の文化や、座ったままでいることが多いライフスタイルだ。 ハンバーガーチェーン誕生の地であるアメリカでは、ファストフードへの依存傾向が大きい。アメリカ人の約3分の1が毎日ファストフードを食べているという結果もある。依存の原因の一つにテレビCMなど広告の影響が指摘され、特に子どもへの影響が懸念されている。 さらに、黒人・ヒスパニック、低所得者層に限ると肥満率は上昇。貧困層は栄養価の高い高価な食品を買う代わりに、安価でカロリーが高いファストフードに頼らざるを得ないためだ。アメリカにおける肥満は、貧困や根強い人種差別にも結びついた社会問題なのだ。 (構成 生活・文化編集部 塩澤 巧)