大企業のアプリケーションテストや効果の実態--トライセンティスが調査
アプリケーションテストなどのソリューションを手掛けるTricentis Japanは、売上大手の企業におけるアプリケーションのテストやモダナイゼーションに関する実態調査の結果を発表した。テスト自動化などの活用が有効だとしている。 調査は、NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションの協力で10月2~10日にオンラインで実施。売上高500億円以上の13業種の企業でITやデジタルトランスフォーメーション(DX)部門に所属してITやDXプロジェクトに直接関与もしくはプロジェクトを管理する経営者、役員、マネージャー職の204人が回答した。 また、調査における定義は、「アプリケーション」がアプリケーション、ソフトウェア、システムなどの総称。「アプリケーションのモダナイゼーション」がレガシーアプリケーションをクラウドなどのテクノロジーで最新化、再構築、最新バージョンへのアップデート、としている。 まずアプリケーションのモダナイゼーションの進捗(しんちょく)率は平均で41%にとどまり、現在のアプリケーションの多くが古い、もしくは改善が必要だという。特にERPの完了率は14%だった。 アプリケーションのモダナイゼーションの課題では、「質的なIT人材不足」(80%)と「量的なIT人材不足」(65%)が上位だったとし、アプリケーションテストの67%が手動で行われていた。 一方で、全体的なアプリケーションテストの自動化率は33%だった。自動化しているとした回答者の66%は、「IT人材不足が解消された」と答えた。アプリケーションテストの自動化による効果は、テスト関連コストで平均51%の削減、テストに要する時間で平均52%の短縮だったとしている。