将来の夢は騎手 佐々木天馬君 全国ポニー競馬選手権での優勝目指す/岡山・奈義町
岡山県勝田郡奈義町の奈義小学校6年の佐々木天馬君(12)=にんにんホーススクール所属=が、10月に東京競馬場で開かれる全国ポニー競馬選手権「第14回ジョッキーベイビーズ」決勝大会に関西地区代表として初出場する。「将来の夢は騎手。優勝を目指して頑張りたい」と意気込んでいる。 【写真】馬に愛情を注ぐ佐々木君
佐々木君は、テレビで見たG1レースの迫力などに「馬と騎手がかっこいい」と興味を持ち、小学4年で乗馬を始めた。現在、勝央町のノースビレッジ内の同スクールに週1回ペースで通い、技術に磨きをかけている。
ジョッキーベイビーズは、全国7カ所の地区代表決定戦・選考会を勝ち抜いた小中学生8人が、東京競馬場の芝コースを舞台に日本一を目指して繰り広げるJRA主催の大会。佐々木君は6月に兵庫県で開かれた関西地区代表決定戦で、3歳の牝馬・メアリーと出場。予選を突破し、決勝レースを制して初の全国切符を手にした。「雨だったがメアリーは雨に強い馬。速い馬がそろう中で一緒に頑張れた」と振り返る。
練習では、馬の手入れと馬装に始まり、真剣な表情で手綱を握って力強く疾走。全国大会ではJRAが用意した馬に乗るため、どんな馬に当たっても的確な指示ができるよう、スクールにいる数頭を乗りこなし、トレーニングを重ねる。
指導する同スクール代表の大谷新さん(48)は「佐々木君はバランスの良い乗馬で本番に強く、勝負に向いている。優勝を期待したい」。父・和也さん(34)も「楽しむことが一番。東京競馬場の景色を目に焼き付け、将来に生かせるものを感じてきてほしい」とエールを送る。
自宅でランニングなどの自主トレーニングも欠かさない佐々木君は「馬は話しかけると理解してくれるし、一つになって走ることがとても楽しい。優勝して地域を盛り上げたい」と笑顔で語った。
未来のジョッキーたちの夢舞台は10月13日に開催される。
津山朝日新聞社