こ、これが東京「免許センターメシ」のクオリティなのか… 驚くべき“食堂”の進化! 鮫洲・江東・府中で食べ比べてみた
人知れず進化していた免許試験場の食堂
運転免許を取得後、違反者講習や更新期限を過ぎた後に免許証を発行してもらうとき、都内の場合は、鮫洲・府中・江東いずれかの運転免許試験場で決まった講習や手続きを受けなければ更新することができません。 【こ、これが免許センタークオリティ…】交付窓口の横で交付される「江東のラーメン」(写真) 特に社会人にとっては、更新に時間ばかりかかるイメージがあるかもしれませんが、試験場のランチは楽しみの一つ。試験場の食堂は一般的な飲食店より安価で食べられ、学生時代の学食のような雰囲気をイメージするかもしれませんが、実は3か所どこも“進化”を遂げているのです。そこで今回は、各所の食堂の食べ比べをしてみることにしました。 まずは鮫洲へ。筆者は16歳の誕生日に原付の免許を府中で取得して以来、府中または鮫洲で中型二輪や自動車の免許を取得・更新してきました。鮫洲に来るのは30年以上ぶりです。 いざ来てみてビックリ。かなり綺麗に改装されており、試験場特有の重々しい空気はありません。ファッショナブルな雰囲気さえ漂い、更新に関わる職員さんたちも皆ニコニコ。聞けば2013年に全面改築されたようで、東京の3つの試験場の中で鮫洲は最も綺麗とも言われているそうです。 少し拍子抜けしましたが、更新手続きの合間で2階にある食堂に入店しました。 「白」を基調にした店内は、食堂というよりはカフェテリアのような雰囲気。多くの大学の食堂が昭和スタイルをできるだけ払拭し、平成世代が好むような雰囲気にリニューアルしているのと同様の印象です。 昭和時代の試験場には、どういうわけかいつ訪れても龍の刺繍が入った太いジーパンを履いた元ヤンキー風の方、薄幸そうな女性が必ずいたものですが、鮫洲の食堂にはそういう方はおらず、若者ばかりが目立ち、筆者のようなオッサン更新者は気後れするほどでした。 食堂のメニュー構成は、府中・江東とほぼ同じである一方、鮫洲にしかないメニューもありました。それはナポリタン、ミートスパゲッティの2種。いわゆる昭和の食堂や喫茶店の定番メニューでありながらも、「スパゲッティ」というのがまた鮫洲的でオシャレじゃないですか。筆者はこのうちミートスパゲッティ(680円)をいただくことにしました。 学校給食のように、事前に茹でられたスパゲッティの上にデーンとミートソースをかけたものを予想していましたが、なんと注文が入ってから茹であげるスタイル。数分待ってようやくサーブされたそれは、まさに本格派でした。 口にすると、きちんとアルデンテに仕上がっているのがわかります。そして、ミートソースもトマトの風味、肉・野菜の旨みが見事に交差しており、かなり本格的な味わいでした。「これは美味しい!」、さすがオシャレな鮫洲です。独自メニューを打ち出すことで、若年運転者に寄り添うDJポリス的な柔軟な姿勢を感じました。