【ハイライト動画あり】前半を制した明大。後半に修正の帝京大。昨季大学決勝の再戦は24-24のドロー
5か月前の国立競技場。頂上決戦時のような雷と雪はなかったけれど雨は降った。あの時と同じように、魂がぶつかり合った。 6月9日(日)に静岡・エコパスタジアムでおこなわれた関東大学春季交流大会Aグループの帝京大×明大は24-24の熱戦となった。 【ハイライト動画】帝京大学 vs. 明治大学
静岡県協会の催す「ラグビーに熱くなれ!JUNE PRIDE2024」の一環として実施された一戦。試合終了時、J SPORTSの中継画面によるランニングタイムは88分16秒となっていた。
お互いが最後まで、全力で攻め、守った。
キックオフ直後から敵陣に攻め込んだのは帝京大だった。 意思統一されたFWは強く、激しく、大きかった。あっという間に明大陣深くに入り込んだ。 セットプレーでも紫紺のジャージーを押し込んだ。
そんな展開にも関わらず、前半は24-5と明大がリードした。 前週、新潟で26-36と早大に敗れた。スクラムで圧力を受け、絶え間ない鋭いタックルに後手を踏む80分を過ごした。
そんな悔しい試合から1週間。スクラムは簡単には修正できない。しかし、この試合では紫紺の矢が真紅のジャージーに何度も刺さった。 試合の序盤にボールを手にしていたのはほとんど帝京大だったが、得点を与えることはなかった。
前半21分にラインアウト後のモールからトライを許したものの、明大は前半に3トライを挙げた。 輝いたのはCTB秋濱悠太だ。3つのトライシーンすべてに絡んだ。
先制トライは前半11分。右ラインアウトからのムーヴで、FL利川桐生が豪快に前進する。 素早い球出しで相手の防御が揃っていない隙を走ったのが背番号13だった。自らインゴールに入った。
27分にはスクラムから攻め、防御裏にチップキック。自分でそのボールを再獲得し、ふたたびトライラインを越えた。 アシスト役となったのは31分だ。12番、蓬田雄の転がしたキックをチェイスして左ライン際で掴むと、タックルを受けながらWTB坂本公平にラストパス。背番号11がそのまま走り切った。