来季CL初出場のジローナ、仮設スタンドの使用が認められず 本拠地の収容人数は3分の2に
スペイン1部リーグ、ジローナは10日、欧州サッカー連盟(UEFA)から来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)のホームゲーム開催を許可されたことを発表した。 今季快進撃を続けるジローナは4日、ホームで行われたスペインリーグ第34節でバルセロナに勝利し、クラブ史上初となる欧州CL出場権を獲得した。これにより来季、同大会をホームスタジアムのモンティリビで戦うにあたり、UEFAの条件を満たす必要があった。 その中で大きな問題は、UEFAが仮設スタンドの使用を禁止していること。ジローナが22年夏に1部リーグへ復帰した後、仮設席を設けてスタジアムの収容人数を増やしていたため、それを減らさなければならなかった。 これによりクラブには欧州CLを戦うために、収容人数を14600人から9500人に減少させるオプション(※この場合、シーズンチケットホルダーの一部が入場できないという問題が生じる)と、バルセロナが今季ホームスタジアムとして使用しているエスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス、もしくはエスパニョールのステージ・フロント・スタジアムを使用するという収容人数の多い場所で開催するという別の選択肢があった。 しかし、当然のことながらクラブ史上初の欧州CLを自分たちの本拠地で戦いたいというサポーターの声は大きく、クラブは最終的に収容人数を減らすなどのUEFAの条件を受け入れることを決定。9日にUEFAに改修案が承認された。 これによりジローナは今後、スタンドの他、プレスルームやジャーナリストのワークスペース、VIPエリアなど、さまざまな場所をUEFAの求める条件に適合させなければならず、その費用として100万ユーロ(1億6500万円)ほどかかる見込みである。 また、ジローナには約9500人のシーズンチケットホルダーがいるが、収容人数減少に伴い、約7000人に座席が割り当てられることになる。(高橋智行通信員)