【ボクシング】キラキラ・ダイヤモンド吉良大弥2戦連続KO狙う「最終的に倒す」
「キラキラ・ダイヤモンド」の異名をとるアマ3冠でプロボクシングWBA世界フライ級15位の吉良大弥(21=志成)がデビュー2戦連続KO勝利を狙う。 31日に、東京・後楽園ホールでベネズエラ同級4位オルランド・ピノ(38)と同級8回戦で拳を交える。30日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、100グラム少ない50・7キロでクリア。ピノは300グラム少ない50・5キロでパスした。 前回はスーパーフライ級ウエートだったが、今回は1階級下のブライ級ウエートでの2戦目となる。吉良は「計量した感じはベストのウエートかなと思う。今回は良い肉体でフィットした感じがある」と手応え。3日前にはレッドのヘアスタイルを整え「赤が好き。血の色、熱い雰囲気、愛情も感じる」とイメージカラーとして検討しているという。 母校・東京農大の大先輩となる元世界4階級制覇王者・井岡一翔(志成)に誘われて卒業前にプロ転向し、デビュー前から米ラスベガスでの武者修行も経験。今年6月のコムサン(タイ)戦で1回KO勝ちデビューし、世界ランキング入りを果たした志成ジム期待のホープとなる。吉良は「世界ランキング入りは自分ですごいこととは分からなかったが、周りから言われて認識しました。上位ランカーに勝てば上がれる。明確に分かりやすくなった」とうなずいた。 B級(6回戦)デビューながらも日本ボクシングコミッションに認められ、2戦目にしてA級(8回戦)初戦となる。吉良は「相手(ピノ)の身長は想定通り。流れの中で倒せれば、ぐらいの気持ちでいければいい。中途半端にじわじわ判定までいって、どっちが勝ったか分からないのは良くない。最終的には倒す」と決意を示していた。 なお同興行はABEMAで31日午後6時からライブ配信される。 ◆吉良大弥(きら・だいや)2003年(平15)5月30日、大阪・門真市生まれ。父学さんの勧めで4歳からキックボクシングを開始。小学1年から柔道とボクシングを並行して始め、中学からボクシングに専念。王寺工高では1年でアジア・ジュニア選手権50キロ級優勝、同2年で高校選抜、同3年で高校総体を制覇し、東京農大進学。アマチュア戦績は46勝(16RSC)6敗。家族は両親と元キックボクサーの姉2人。身長163センチの右ボクサーファイター。