「次なる高みに牽引したい」丸紅社長に大本晶之常務が昇格、柿木真澄氏は会長 来年4月
丸紅は27日、柿木真澄社長(67)の後任に大本晶之常務執行役員(55)が2025年4月1日付で昇格する人事を発表した。柿木社長は代表権のある会長に就く。社長交代は19年以来6年ぶり。安定成長に向けた経営基盤を構築できたと判断、若返りを図る。国分文也会長(72)は取締役名誉顧問に退く。 大本氏はコンサルティング会社に転職し、丸紅に再入社した異色の経歴を持つ。19年に次世代事業開発本部の初代本部長に就任し、新たな領域での事業創出を担ってきた。丸紅が得意とする電力や資源などに続く新たな収益の柱の確立を目指す。 大本氏は27日、東京都内で記者会見し「丸紅を次なる高みへと牽引(けんいん)したい。潜在的な成長可能性を押し上げたい」と抱負を述べた。会見に同席した柿木氏は「丸紅が駆け上がるために一番ふさわしい」と話した。 ◆大本晶之氏(おおもと・まさゆき) 早大商卒。1992年、丸紅入社。2006年、マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。07年丸紅再入社。次世代事業開発本部長、執行役員などを経て、24年4月から現職。愛媛県出身。