アストンマーティン「ヴァンキッシュ」の3代目は新開発V12エンジン搭載で威風堂々!
ジェームスボンド007といえばのアストンマーティンが3代目「ヴァンキッシュ」を2024年9月に発表。世のなかが電気自動車へと向かうなか5.2リッターV型12気筒エンジンを新開発したという話題の一台をリポートします!
最大の特徴は、新開発の5.2リッターV型12気筒エンジン。
世界的にオヤジさんの憧れが、映画『007』。007といえばのアストンマーティンが新型スポーツカー「ヴァンキッシュ」を2024年9月に発表。10月にメディア向け試乗会が開かれました。おみごと、な出来であります。 ヴァンキッシュは、今回で3代目になります。最大の特徴は、5.2リッターV型12気筒エンジン。なんと、世のなかが電気自動車へと(ゆるく)向かうなかにあって、新開発というまことに大胆なことをやりとげてしまったのです。 ボディは、側面から見たときの流れるようなシルエットに、ためいきが出るほど。より美しいスタイルが欲しいと、先代ともいえる「DBS」よりホイールベースを延ばしています。これも大胆、だけどクルマ好きにはうれしい英断です。
あたらしいヴァンキッシュは、1950年代から60年代にかけての、世界中のコレクター垂涎のクラシック・アストンマーティンの特徴をうまく取り込んでいます。 ボンネットの造型しかり、フロントタイヤ背後のエアアウトレットしかり、後端がめくれるように持ち上がってリアスポイラーの働きをするダックテールしかり、すぱっと垂直に切り落としたようなコーダトロンカっていうリアエンドしかり、であります。 とりわけ、1956年の「DBR1」や、63年と64年の「DP212」「DP214」それに「DP215」(DPはディベロプメントプロジェクトの略)といった、レーシングカーを彷彿させます。
伝統的のスタイリッシュさがさらに進化
もちろん、そんなこと知らなくても、誰が見ても”いいなあ”としびれるスタイリングです。今回のヴァンキッシュは、リアの座席はほぼ使われていない理由に、「2+2」でなく「2+0」。後者のゼロとは、ひとは乗れないけれど、荷物が置けるスペースのことです。 「ヴァンキッシュは、ウルトララグジュアリーなパフォーマンスと、英国製スポーツカーのスタイリングを合わせたもの」。アストンマーティンでチーフクリエイティブオフィサーを務めるマレク・ライヒマン氏は、舞台になったサルディニアで語っていました。 いたずらに過激なデザインでなく、伝統的なスタイリッシュさを特徴とするアストンマーティン。今回のヴァンキッシュも、スーツ、似合うと思いますよ。オシャレしたデートにもいいかんじ。さすが英国製と感じさせるキャラクターです。