あの新宿「ビックロ」へ2年ぶりにユニクロが帰還。足元はコラボで攻勢、ユニクロC、Uなどが牽引
「ビックロ」にユニクロが帰ってきた――。カジュアル衣料のユニクロを展開するアパレル国内最大手のファーストリテイリングが、新宿のビックロ跡地に「ユニクロ新宿本店」を10月25日にオープンした。 【写真】新宿本店には“限定商品”がずらり 家電量販大手「ビックカメラ」と共同出店した「ビックロ ユニクロ新宿東口店」が2022年6月に閉店して以来、約2年ぶりの再出店だ。これで新宿エリアにおけるユニクロの店舗展開は5店舗目となった。 ユニクロ新宿本店は約1200坪。全3フロアで構成され、ユニクロのほかにPLST(プラステ)やコントワー・デ・コトニエ、プリンセス タム・タムなどの売り場も展開する。ファストリの遠藤真広グループ執行役員は「2500店の中で世界一の売り上げを目指す」と語るなど、世界に向けた「グローバル旗艦店」の位置づけだ。
■新宿本店独自の商品群も展開 道路に面する1階には、ユニクロで人気の多様なニット商品群が素材別に並べられている。新宿本店ではカシミヤ、パフテック、ヒートテックの商品群に注力しており、中でも30色で展開されるカシミヤセーターの売り場は存在感を放っていた。 このほか、2階にはカフェスペース「UNIQLO COFFEE」を設置。「追分だんご本舗 新宿本店」のだんごや「新宿中村屋」のモンブラン、スイートポテトなどを提供する。日清食品や文明堂など、新宿の有名企業とのコラボTシャツも販売するなど、独自色も打ち出しているのが特徴だ。
オープン初日の25日は、開店時間を早めて9時25分から営業を開始した。10時までに1200人が来店したといい、小雨が止んだ10時以降は勢いがさらに増していた。国内客に加え、免税レジに列ができるほど多くの訪日客が足を運んだ。 アメリカとオーストラリアから訪れたという4人グループの訪日客は、「(新宿本店が)今日オープンなのは知らなかったけど、新宿を歩いていたら出くわしてラッキー。東京観光でもユニクロはマストで、この後は計画していた銀座のユニクロトーキョーに行くよ」と話していた。