広島2位の富士大・佐藤柳之介が粘投 「神宮ではもっといい投球ができるように」【明治神宮代表決定戦】
◇27日 明治神宮野球大会東北地区大学代表決定戦決勝 富士大(北東北1位)2―1仙台大(仙台六大学1位)=ヨークいわきスタジアム 広島からドラフト2位指名された富士大の左腕・佐藤柳之介投手(宮城・東陵高出)が先発し、5イニングを投げて3安打1失点とゲームをつくった。 「緊張はあった。しっかり投げなきゃいけない試合だったけど、バックに助けられたり、打ち損じてもらったり。いつもの自分の投球とは程遠い内容だった」 大事な試合を任されたエースが立ち上がりから制球に苦しんだ。初回は2安打に四球が絡んで先制点を奪われた。3回まではピンチの連続。それでも要所で踏ん張り、2点目を与えなかった。 「最少失点という捉え方で見ればいいけど、内容的に見たらよくない。でもチームが勝ったことはすごくうれしい」 自己最速は148キロ。球速が出るタイプではなく、この日もストレートは140キロ前後だった。持ち味は出どころの見づらい独特のフォームと伸びのある独特の球質。与四球4個はらしくなかったが、三振は6個奪った。 苦しみながら逆転で神宮大会出場権を獲得。「神宮ではもっといい投球ができるように。今度は自分がチームを助けられるようにしたい」。大学生活ラストとなる舞台に目を向けた。
中日スポーツ