SAGA久光スプリングスが姫路に痛恨連敗 期待の20歳アタッカー北窓絢音が奮闘も連日のフルセット負け【SVリーグ女子】
バレーボールの新リーグ「大同生命SVリーグ」女子は20日、兵庫県姫路市のヴィクトリーナ・ウインク体育館などであり、昨季のVリーグで年間6位(レギュラーラウンド3位)のSAGA久光スプリングスはヴィクトリーナ姫路にセットカウント2―3(25―17、24―26、24―26、33―31、15―17)で競り負けた。19日に続くフルセット負けで通算2勝2敗となった。 ■SAGA久光スプリングスのスターティングメンバー 第2セットから4セット連続でジュースにもつれ込むトータル3時間超の激戦をものにできなかった。ダメージと徒労感が残るアウェー戦。SAGA久光の酒井新悟監督(55)は「(セット)後半の連続失点です」と敗因に言及した。第3セットは24―21から5連続失点でひっくり返された。30点台の攻防となった第4セットを制し、2―2で迎えた15点先取の最終第5セットは荒木彩花(23)の速攻で12―9としながら、押し切れずに4連続失点で姫路を勢いづかせた。昨季からの課題を開幕早々から露呈する格好となった。 パリ五輪代表の井上愛里沙(29)や宮部藍梨(26)ら実力者を擁する姫路相手に19日はブロックポイントやサービスエースの数で下回り、レシーブでも苦しんだ。酒井監督は「外国人選手を入れてチームづくりを進める中でコミュニケーションの部分であったり、コンビネーションであったり…精度を上げていかなければいけない」と今後のテーマにも触れた。 得点源の一人でもあるグレタ・ザックマリー(32)が19日の試合でレシーブした際にアクシデントに見舞われて途中退場した。代わって20日は深澤めぐみ(21)が先発し、第3セットからは北窓絢音(20)がコートイン。開幕から4試合目で今季初登場となった北窓はレフト側からの攻撃を担い、相手ブロックを利用した一打などアタックで14点(30打数)を挙げたほか、ブロックとサーブでもポイントをマークした。持ち味でもある後衛でのカバリングやつなぎも光った。高卒2季目で飛躍が期待される若きアタッカーの攻守にわたるパフォーマンスは、スパイカー陣で奮闘を続ける中島咲愛(25)とともに痛恨の敗戦の中で救いとなった。 SAGA久光は次節26、27日に大阪府枚方市のパナソニックアリーナで大阪マーヴェラスと対戦する。 【#OTTOバレー情報】
西日本新聞社