【高校サッカー静岡全力応援】苦難を乗り越えた王国の名門「静岡学園」を応援したい5つのこと
清水東や、東海大一、清水商業と選手権優勝校がひしめく静岡県中部・静岡市。その中で、現代を牽引する名門の1つが、静岡駅から徒歩20分の所に校舎を構える静岡学園です。 12月29日の全国大会1回戦では、広島国際学院と浦和駒場スタジアムで対戦予定。その静岡代表・静岡学園の応援したい5つのポイントを紹介します。
1.王国の名門
サッカー王国として知られる地で歴史を刻み、三浦知良選手、旗手怜央選手ら80人以上のプロサッカー選手を生み出している静岡学園。 優勝した98回大会の10番=松村優太選手以降、6年連続で高卒のJリーガーを輩出しているほか、オリンピックにも3大会連続でOBを送り込んでいる、王国の名門です。
2.過去2回の全国優勝
創部は1967年で、選手権全国大会は首都圏開催となった55回大会に初出場。快進撃を見せ、決勝は浦和南との打ち合いの末に準優勝となりました。 ドリブルとショートパスを主体とし、当時としては革新的なラテンスタイル。指揮した井田勝通氏は、テクニック重視のプレーを一貫し、74回大会では鹿児島実業との両校優勝で初の日本一に。98回大会では教え子の川口修・現監督が初の単独優勝に導いています。
3.技巧のみならず 静岡で連覇達成
静岡県大会の決勝の相手は、歴史ある静岡サッカー界に近年新風を吹かせる浜松開誠館。球際の強さや走力が自慢の浜松開誠館に対し、静岡学園は局面で上回ります。 前半21分。ゴール前でボールが空中に上がった瞬間。FW乾皓洋選手(3年)が屈強な相手DFの腰に体を当てバランスを崩させ、右足で先制ゴール。後半アディショナルタイムには、最後までプレスをかけ続けたMF天野太陽選手(3年)が約50mのスーパーロングシュートで追加点。技術はさることながら、球際の強さや走力でも力を発揮し2対0。2年連続15回目の優勝を掴みました。
4.静学史上「初」の5連敗
全国の強豪校やJリーグのユースが集まる最高峰・プレミアリーグに所属していますが、今季は開幕5連敗スタート。川口修監督、井田前監督をして「静学史上記憶にない」という連敗からチームは船出しました。 6月には熊本の大津に1-8の大敗。最も長く白星から遠ざかり、最も多くの点を1試合で取られた1年。しかしチームはここから大きな成長曲線を描きます。 「自分達は巧い代じゃない。全員が攻守でハードワークしなければいけない」。選手達は互いに厳しく要求し、甘えをなくします。そして夏に行われたインターハイでは、1回戦は興国相手に逆転勝利。2回戦の東山戦では後半アディショナルタイムに追いついてのPK戦勝利など、勝負強さを発揮。全国8強まで進出しました。