【極意教えます!】生半可なロッドでは刃が立たない…バス釣りレジェンド・ヒロ内藤が求めた条件
国内バスフィッシングの発展に大きく影響を与えたヒロ内藤さん。その魅力的な釣りのスタイルは「ヒロイズム」とも呼ばれ、今なお多くのアングラーを強烈に惹きつけてやまない。そんなヒロ内藤さんの求めた究極のロッド。それが「HIROism(ヒロイズム)」。そこにはヒロさんの培ってきた経験から導き出された、ロッドに求める要件が込められていた。 【画像】「取材中にキャッチ」ただブラックバスじゃない? 立派なノーザンラージマウスバスだった。
楽しい釣りのためのロッドの仕事
バスフィッシングの黎明期から活躍するヒロ内藤さん。日本人にまだまだバス釣りが浸透しておらず、手探りだった時代にはすでに渡米し、アメリカでバス釣りを学んでいる。 日本よりも遥かに歴史のある彼の地で学ぶということは、バス釣りの本質に近づくことにほかならない。それは簡単に言えば、ブラックバスというターゲットに対するアカデミックな知見であったり、ルアーそのものの歴史や物理学という点、そしてバスを釣るためのメソッドであったり…。普遍的な、誰もが学ぶべきバス釣りに必要な知識だ。 そんな高みにあるヒロさんだが、口を開けば終始穏やかで物腰柔らかく、強く人を惹きつける。 「バス釣りも好きだけど、バス釣りをする人が好きだから」 そう言って繰り出される無限とも思われる会話の引き出しにより、一度話をしたなら誰もがファンになってしまうに違いない。 ではバス釣りのスタイルもおおらかで朗らかとしたものかというと、そうではない。 ヒロさんのバス釣りは、非常にハイテンポかつオフェンシブだ。 「仕掛けていく釣りが楽しいんですよ。ルアーを意のままに操って、バスのストライクを作り出すんです」 それこそがヒロさんの信条とするスタイル。思い描いた釣りを実現することこそが、ヒロさんを満足させられる。 そしてそのスタイルを遂行するためには、生半可なロッドでは刃が立たない。ヒロさんの求める竿はこうだ。 「僕の釣りは、正確なキャストから始まるから、まずキャスタビリティ。そして思い通りにルアーを動かす操作性。そして大きいバスをコントールして確実にランディングする能力。この3つを重視しています」 ヒロさんの求める3つの要素。これらをクリアして誕生したロッドの名は『ヒロイズム』。実はヒロさんはこれまで何本ものロッドを手掛けてきた。しかしその過去のどれよりも優れた5本が、遂に完成の日を迎えたのだ。