トライを許して話し合う同大フィフティーン

　◇ムロオ関西大学ラグビーAリーグ　同大14ー68近大（2024年10月20日　エコパ） 　同大は近大に計10トライを奪われて14―68で大敗し、開幕4連敗を喫した。昨季は7戦全敗で最下位に沈み、これでリーグ戦は11連敗となった。 　戦いの場を静岡に変えても同大の負の連鎖は止まらなかった。年に一度のエコパ開催で今季初勝利を目指したが、前半9分にFW戦で屈して先制トライを献上。個のバトルで劣り、ミスや反則も目立って計10トライを許す大敗に、中尾晃監督は「相手のプレッシャーに浮き足立ってしまった」と振り返った。 　リーグ優勝48度、大学選手権で4度の優勝を誇る名門ながら、昨季は現行の8校制となった64年度以降で同校初となる7戦全敗。過去ワーストの最下位に沈み、今季は復権を懸けて臨んだ。今節を終えて早くも大学選手権出場の可能性が消滅。全試合で50点以上を奪われて大敗しており、唯一の勝ち点0で最下位に低迷している。 　この日は同大で大学選手権3連覇を成し遂げたOB平尾誠二さんの命日だった。亡き先輩に白星を届けられなかったが、SO村岡主将は「残り3試合、死にもの狂いで勝ちにいきたい。来年、再来年につながるラグビーをしたい」と前を向いた。屈辱的なシーズンを過ごす中、少しでも紺グレのプライドを示す。　（西海　康平）