2サイクルエンジンの吸排気ポート形状を可視化するアナログだけどスマートな方法【2ストボアアップ】
排気量あげてもピークパワーが下がってしまった謎のボアアップシリンダー。その謎を調べるべく2サイクルエンジンの吸排気ポート形状を平面図に起こしてみました。やり方はいたって簡単。だけど平面に起こしてみないと気付かないことがあったので皆様にもシェアいたします~!やっぱり2サイクルエンジンは奥が深くて面白いぞ♪ 【この記事の写真をまとめて見る】2サイクルエンジンの吸排気ポート形状を可視化するアナログだけどスマートな方法 ────────── 【YouTubeクリエイター:DIY道楽テツ】バイク雑誌の編集に携わったのち、20年以上の溶接の経験を活かしてDIYに勤しむYouTubeクリエイター。「バイクを元気にしたい!」というコンセプトで定期的に動画を配信している。 ──────────
ボアアップでピークパワーがダウンしたシリンダーがコチラ
こちらにありますのは、先日の記事「【2スト】排気量上げてもパワーダウン? 激安ボアアップキットの罠」に登場したシリンダーです。 このシリンダーを実際にエンジンに組付けて走ってみたところ、「排気量上げてもパワーダウンするかもよ?」と思っていたら・・・ まさにその通りになってしまいましたっ! 確かに15cc排気量が上がった分だけトルクは増しているのですが、最高回転数が1500回転ほど下がってしまい、2サイクルエンジンの命であるパワーバンドも1000回転ほど下方修正されてしまったのですよ。 乗りやすくはなったけども、フィーリングはまるで4サイクル。これじゃあ2サイクルマシンに乗っている意味がないということでポート加工をしてみることにしました。 だけど、チョットマテ。 ノーマルシリンダーに比べて排気ポートが約2ミリ低いってとこまではわかっているのですが、ポート形状の違いまではわからない。もっといえば、排気ポート以外の吸気ポートとか他ポートの位置も形状もわからないのですよ。 なんたってシリンダーは筒状になっているわけで、上から覗いても下から覗いても正確な形状を把握することをほぼ不可能なのです。
平面化してポート形状を可視化!
じゃあどうするかといえば、答えはカンタン。吸排気ポートの位置、形状を正確に把握したければ「平面図」に起こしてしまえばいい。 以前からやり方は知ってはいたけども実際にやる機会がなかったので今回やってみることにしました。筒形形状の平面図化って、面倒なイメージでしたがこれがまた簡単だったんですよ!