レッドブルのマルコ博士「マックスを見たら分かる。マシンのせいではない」3戦連続予選早期敗退のペレスに苦言|F1
レッドブルの重鎮、ヘルムート・マルコ博士が、カナダGP予選でQ1止まりとなったセルジオ・ペレスについて言及している。 【動画】0.000秒同一タイム…フェルスタッペンが1:12.000で周回するも、カナダGP予選でラッセルがキャリア2度目のPP カナダGPでは予選Q1で16番手となり、まさかのQ2行きを逸したペレス。ポールポジションを獲得したジョージ・ラッセルと、マックス・フェルスタッペンは同タイムという超接戦の予選2番手に。ダニエル・リカルドが5番手、角田裕毅が8番手となっており、レッドブルグループとしてはペレスだけが予選でQ3行きを逸する結果となっている。 なお、メキシコ人ドライバーは第7戦エミリア・ロマーニャGP、第8戦モナコGP含めて直近3レース連続でQ3行きを逃しており、不本意な予選結果が続いている状況だ。今季の予選Q3進出回数で、ペレスは6度、角田は7度と、角田のほうが第9戦カナダで上回る結果となっている。
マルコ博士はオーストリア『ServusTV』を通じて「マシンのせいではないだろう。それはマックスの走りを見たらわかる」とペレスの低迷について発言。カナダGP予選結果について自身の見解を示した。 「マックスはFPでマシントラブルもあったし、それを考えるとよくここまで取り戻したと思う」 メルセデス勢がカナダGPのFP~予選では速さを示していたこともあり「彼らは一歩前進したね。とくに3つのセクターすべてで、我々より2~3キロ速かった。空力的にも優れているということだろう」と、メルセデス勢の巻き返しに警戒心を示した。
そしてペレスの予選Q1止まりについては、こう私見を述べている。 「マシンのせいではないだろう。それはマックスの走りを見たらわかる」 「おそらくメンタル的な問題なのではないかと思う。接戦の状況下、コンディションが変わると彼は苦しんでしまうね。ただ、これが(今季の予選早期敗退が)3回目だという事実は厳しい」 ペレスは今月4日、レッドブルと2026年まで契約を延長したばかり。また、カナダGP予選直前には、VCARBのチーム側が契約延長OPを行使したため、角田裕毅の2025年残留が決まった直後だった。 レッドブルグループの他ドライバーとの比較もされる状況下、マルコ博士はペレスの予選早期敗退に「マシンのせいではないだろう」と苦言したように、思うところがあるようだ。