DeNA・大田泰示「悔いとか、後悔はありません」 晴れやかな表情で16年間のプロ野球生活に幕
DeNA・大田泰示外野手(34)が18日、横浜市内の球団事務所で引退会見を行った。通算907試合に出場し、打率・259、84本塁打、343打点の右のスラッガーは「悔いとか、後悔はありません。ファンの方々が僕に力をくれた。こんな僕を応援してくれてありがとうございました」と感謝の言葉を口にした。 広島出身の大田は2009年に神奈川・東海大相模高からドラフト1位で巨人に入団。かつて松井秀喜氏が付けていた背番号55を継いだ。16年オフにトレードで日本ハムへ移籍し、22年からDeNAに加入した。高校時代を過ごした神奈川の地で現役生活にピリオドを打ち「何かの縁がある」と感慨深げに語った。 環境の変化が転機となった。日本ハムへ移籍し、くすぶっていた才能が開花。当時の栗山監督から「思い切って野球をやってくれ」と背中を押されたという。日本ハム移籍1年目の17年からは4年連続2桁本塁打を放ち「プロ野球選手って楽しいなと思えた」と振り返った。 今後について「野球界に還元できるような活動ができれば」と大田。晴れやかな表情で新たなステージを見据えた。(加藤次郎) ■大田 泰示(おおた・たいし) 1990(平成2)年6月9日生まれ、34歳。広島県出身。神奈川・東海大相模高から2009年ドラフト1位で巨人入団。16年オフにトレードで日本ハムへ移籍。19年には全球団本塁打を達成するなど自己最多の20本塁打を放つ。20年には初のゴールデングラブ賞を受賞。21年オフにDeNAへ移籍。16年間で907試合、718安打、84本塁打、343打点、打率・259。188センチ、96キロ。右投げ右打ち。既婚。