“大阪警察”名乗る男「主犯格が『あなたのクレジットカードを40万円で買った』と話した」などと嘘 50代女性が50万円だまし取られる詐欺被害
新潟県五泉市の50代女性が3日、“大阪警察の警察官”を名乗る男らに50万円をだまし取られる被害に遭ったことがわかりました。 同様の手口で現金をだまし取られる被害が新潟県内で相次いでいて、警察は注意を呼び掛けています。 3日午前10時40分ごろ、女性の携帯電話に「+〇〇」から始まる番号から着信がありました。女性が電話に出ると、男が“大阪警察の警察官”を名乗りました。そして、「大阪府警で摘発した詐欺グループの主犯格が、あなたからクレジットカードを40万円で買ったと話している」「あなたも共犯者になる」などと言い、SNSでの通話に誘導したということです。 女性は警察官を名乗る男とSNSのビデオ通話でやり取りするなどし、男から“警察手帳”のようなものを見せられたということです。さらに担当の検事を名乗る男も登場し、「あなたに逮捕状が出ている」「紙幣番号を確認するので、所有している口座内の現金をATMで納付してもらいたい」などと言われたことから、女性は現金50万円をATMから振り込みだまし取られたということです。 女性は家族に相談したところ、被害に遭ったことが分かり、警察に被害を届け出ました。警察は特殊詐欺事件として捜査しています。 新潟県内では、厚生労働省の職員や警察官、検察官を名乗る男による特殊詐欺事件が相次いでいて、新潟市秋葉区で6000万円、上越市で3800万円余りの被害がありました。いずれも、「逮捕状が出ている」「紙幣を調べる必要がある」などと言い、現金を送らせたり、暗号資産などを購入させて送らせる手口となっています。 警察は「電話でお金の話が出たら詐欺を疑って」と話していて、犯行グループは不安にさせるように話を進めてくるので、「まずは一度電話を切って、家族や知人、最寄りの交番や警察署に相談してほしい」としています。
新潟放送