大谷翔平MVPでエンゼルスのファンの苦悩と怒り 米メディア「彼の考えは正しかった」
ドジャース・大谷翔平(30)が2年連続MVPに輝いた一方で古巣のエンゼルスがファンから〝ハチの巣〟状態にされている。大谷は6年間在籍したエンゼルスを去ってドジャースに移籍すると、数々の記録を打ち立ててチームはワールドシリーズを制覇。大谷を失ったエンゼルスは主砲トラウトの長期負傷離脱や50億円右腕のスティーブンソンの故障もあって球団史上ワーストの99敗を喫し、借金36の地区最下位。ロサンゼルスのライバルチームとのあまりのコントラストにファンはあきれ返り、大谷MVPのタイミングで怒りが殺到している。 SNSには「大谷は実質的に何の見返りもなくエンゼルスを去り、彼はWSを優勝し、投球もしていないのにMVPになった」「大谷がいた時にエンゼルスは何度プレーオフに出ましたか?」「エンゼルスのファンになるのはつらい」「おめでとうございます。エンゼルスは史上最悪の成績を収めた。ミナシアンGMはクソ野郎だ」「ミナシアンほど失敗がうまい人はいない」と嫉妬と罵声があふれ返っている。 米メディア「FANSIDED」は「ファンは荒れている。エンゼルスが大谷個人の育成と力を最大限に発揮するうえで果たした役割は評価できるが、街の向こう側の〝兄貴分球団〟で大谷が活躍するのを見て苦痛を和らげるものは何もない。エンゼルスファンは熱心で粘り強いが大谷がドジャースに入団した途端、これらの素晴らしいことが一度に起こるのを見るのはつらい」とそんなファン心理を代弁している。 さらに「特にエンゼルスが昨オフに同じオファーを出しているのを知っている。大谷がチームを去ったのはドジャースの方が優れた組織と考えたからだ。その考えが正しかった」と組織力の差をズバリ指摘した。歴史的低迷から立ち直るのは簡単ではないが、チームは2019年の本塁打王のソレアをブレーブスから獲得するなど再起を目指している。
東スポWEB