米大統領就任前の奪還狙う クルスク州巡りプーチン大統領
【キーウ、モスクワ共同】英紙テレグラフは11日、ウクライナ軍が越境攻撃で一部を制圧したロシア西部クルスク州について、ロシアのプーチン大統領はトランプ次期米大統領が就任する来年1月20日より前に全域の奪還を目指していると報じた。西側外交官は、和平交渉で優位に立つ狙いがあると分析している。 ロシア軍は北朝鮮兵を含めて約5万人をクルスク州に展開しているとされ、ウクライナ軍と交戦している。トランプ氏はウクライナ支援に消極的で、交渉で戦争終結を目指すと公言している。 ウクライナ軍は8月上旬、クルスク州への越境攻撃を始めた。ウクライナのゼレンスキー大統領は1300平方キロ以上を制圧したと主張。テレグラフによると、これまでにロシアはウクライナに制圧された地域の約半分を奪還したという。