【速報】”青酸化合物”3人殺害 筧千佐子死刑囚が死亡 最高裁判決の前日、記者に話したことは…「お金のために人は殺さない」「私はボケてないからね。何を言われようと理解してる」
夫や交際相手ら4人に青酸化合物を飲ませ、3人を殺害した罪などに問われ、死刑が確定していた筧千佐子死刑囚が死亡したことがわかりました。 関係者によりますと、筧千佐子死刑囚(78)は、けさ、収容されている大阪拘置所から病院に搬送され、その後死亡が確認されたということです。
■最高裁判決の前日に話したこと
その筧死刑囚は2021年6月、最高裁判決の前日にMBSの取材に応じていました。場所は大阪拘置所で、当時は74歳の被告でした。 「2人殺したことは覚えている。私はお付き合いした人は何人もいるけど、全て殺したわけではない。」と話した筧被告。 記者が、お金のために殺したのか、と聞くと、「違います。恨みがあったから。私は別に苦労してなかったから、お金のために人は殺さない」と答えていました。 また、裁判で弁護側が主張してた自身の「認知症」について、筧被告は否定。「なんでそんなこと言っているのかと思う。逆にこっちが聞きたい。私はボケてないからね。何を言われようと理解してるから。」と話し、15分の面会時間で10回以上、「私はボケていない」と主張していました。 そして判決を前にして、「死刑のことは覚悟している。ここ(拘置所)は何もすることがないところで辛い。死刑や事件とか、いらんことを思い出す。死ぬのが怖くない人がいたら、それは頭おかしい人よ。」と。 最高裁は「青酸化合物を飲ませたのは計画的かつ巧妙だ」と指摘。「高齢であることなどの事情を考慮しても死刑はやむを得ない」として上告を退け、同年、死刑判決が確定していました。