「チー牛こそが女叩きをしている」という偏見…「男性=強者」という思い込みに隠された“弱者男性”という存在
男女関係なく「弱者がいる」という当然の話を始めよう
DV、いじめ、虐待といった加害を受けると、人は簡単に弱者となる。そこに男女は関係ない。だからこそ、日本にはセーフティーネットとして生活保護や就労支援が用意されている。 しかし、保障の手厚さ、支援へのアクセスのしやすさは男女平等だろうか。たとえば、筆者は弱者男性支援団体と、弱者女性支援団体の割合を調べたことがある。その割合は、なんと1:4,000だった。女性は圧倒的に支援されやすいのだ。 また、男性は遺族年金の受給条件などで女性より金額が限定されるなど、差別的な待遇を受けている。国の制度からして「男性は強いもの」という偏見が入り交じるのだ。まして、民間企業では「男性だから」長く働かせて当たり前、「男性だから」転勤させて当たり前といった、差別的な待遇がまかり通っていないだろうか。 さらに、弱者になったときを考えれば、そこには男も女もない。だが、目の前の男性が生きづらい思いをしているとき、「男性は強者である」という偏見のもと、支援が手薄になっていないだろうか。 今こそ、弱者への支援を、男女平等に是正すべきときがきたのだ。 トイアンナ ライター/経営者
トイアンナ
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