国学院大、初優勝 最終8区で青学大を逆転 出雲駅伝に続く2冠目「歴史を変える挑戦」成就【全日本大学駅伝】
◇3日 全日本大学駅伝(熱田神宮~伊勢神宮=8区間106・8キロ) 10大会連続12度目出場の国学院大が、5時間9分55秒で初優勝を果たした。最終8区で上原琉翔(3年)が先頭・青学大との4秒差を逆転し、この日初めて先頭へ。そのまま逃げ切った。10月の出雲駅伝に続き、学生3大駅伝で連勝。来年1月2、3日の箱根で、史上6校目の学生駅伝3冠に挑む。 後半区間の猛追が効いた。5区(12・4キロ)の野中恒亨(2年)は先頭・青学大から1分27秒遅れの3位でタスキを受け、区間賞の走りで41秒差に追走。さらに6区(12・8キロ)では山本歩夢(4年)の区間新(36分47秒)の走りで、青学大からわずか4秒差。7区(17・6キロ)では、エース平林清澄(4年)が、逃げ切りを狙う青学大との差をキープ。追走大勢を保ち、逆転劇をお膳立てしていた。 10月の出雲駅伝を制したが、これまで全日本、箱根では未勝利。全日本に向けたチームスローガンは「歴史を変える挑戦」を掲げた。2日の前日会見で前田康弘監督が「新チーム発足当初から全日本で勝つというのを、私も、選手も掲げてきた。しっかり結果で証明し、堂々と日本一になりたい」。その意気込み通りに頂点を取った。 過去の学生駅伝3冠は90年度の大東大、2000年度の順大、10年度の早大、16年度の青学大、22年度の駒大。昨年度は駒大が出雲、全日本を制し、2年連続3冠に王手をかけたが、箱根で青学大に次ぐ2位に終わり、逃していた。(記録は速報値)
中日スポーツ