「定年後の再就職」知らないと損する3つの給付金、「雇用保険」に加入するハードルも下がっている
働くことの恩恵は、現役時代のようにばりばり働かなくても受けられます。そもそも、年金があるので、仕事重視ではなく生活重視でほんの少しだけ働いて人生を楽しみたいという人もいるでしょう。そんな人たちのために、70歳までのお得な働き方を紹介します。 ■雇用保険に入ると得られる「3つの給付金」 定年後も会社で働く際のメリットになるのが、雇用保険です。加入要件は次のようになります。 ●1週間の所定労働時間が20時間以上であること
●雇用見込みが31日以上であること 上記の要件を満たし、雇用保険の適用事業者で働く人(パート・アルバイトも含む)が加入できます。20時間といえば、およそ週3日程度ですね。私が「週3ワーク」を推奨する理由の1つがこれです。 雇用保険に加入するメリットは、給付金が受け取れることです。もしも、あなたが60歳を迎えて、働き続けようかどうか迷っているとすれば、理由のひとつは、雇用形態が変わることによる収入減でしょう。
多くの場合、再雇用や嘱託契約になると、それまでの給与から3~4割減るといいます。同じ仕事を続けるのに給与が下がれば、誰でもモチベーションが下がります。 働きたいけど、働く意欲がわかない。そんな人たちを応援する制度が、少なくなる給与を補填してくれる「高年齢雇用継続給付金」です。 給付金ですから、該当する人は、申請すれば誰でももらえます。しかも、非課税です。60~65歳限定の給付金ですが、その間は、給与以外に、税金がかからないお金を国からもらえるということです。
※外部配信先ではイラストを全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください 給付金をもらえる人は、60歳以降の賃金が、60歳時点の賃金と比べて、75%未満になった人たちです。例えば、60歳時点で月給48万円もらっていた人が、60歳以降の賃金が月給36万円未満になったらもらえるということです。定年後も働いている人たちの話を聞くと、75%未満という条件を満たす人はかなりの割合でいるようです。