幼児向け雑誌の付録に「AEDのおもちゃ」 形も音声も本物そっくり 売り切れになる書店も
■4.3% 低い使用率 AEDが一般の人でも使用できるようになって、今年で20年です。 心臓が停止した人などに対して電気ショックを与える緊急用の医療機器で、国内での普及台数は推計67万台、世界でも有数の数となっています。 ただ、消防庁によりますと、心停止した際のAED使用率は2022年で4.3%にとどまっています。 ■AEDであがる1か月後の生存率 救急車が到着するまでに行った対応によって、心停止で倒れた患者の生存率は大きく異なります。 心肺蘇生を実施しなかった場合、1か月後の生存率は6.6%、心肺蘇生を実施したとしても12.8%にとどまります。 一方、AEDを使用した場合は50.3%まで上がります。 AEDの普及を進める日本AED財団によると、この20年間で少なくとも8000人以上の命がAEDによって、救われたということです。 日本AED財団の石見拓専務理事は、「小さい子供の頃からAEDについて知ってもらうことが大事」と話しています。 ■「小学校の学習要領にも盛り込んで」要望 中学校と高校の学習指導要領にはAEDなどを用いた実技を伴う救命教育の実施が盛り込まれていますが、小学校の「学習指導要領」にはAEDについての記載がありません。 日本AED財団は10日、小学校の次の学習要領にもAED学習を入れるよう文部科学省に要望しました。 小学校から実技を伴う救命教育を受け、高校を卒業する際には、心肺蘇生に関する知識を習得して欲しいと話しています。 これに対し、盛山文部科学大臣は、「内容を検討する」と話したということです。
RKB毎日放送