鹿児島湾にこんなのいたの?! ルアー泳がせかかった獲物は体長2.3メートル 格闘7分「とったどーっ‼」
鹿児島県霧島市隼人の医師、山口龍之介さん(28)が23日、鹿児島市沖の鹿児島湾で体長2.3メートル、重さ22.6キロのバショウカジキを釣り上げた。秋が旬で「秋太郎」とも呼ばれ、主な漁場は西薩地区や甑島地区。「大きさに足が震えた」と振り返る。 【写真】〈関連〉鹿児島市中央卸売市場魚類市場に並ぶ秋太郎
山口さんは釣り歴6年。友人2人と鹿児島市の遊漁船とんぼに乗船し、ブリやタイを狙ってマリンポート沖へ。瀬戸貴昭船長(27)から「今月中旬から秋太郎が湾内に来ている」と聞いて「スイッチが入った」。 仕掛けは約2メートルのさおに道糸PE2号、10号の先糸に14センチのプラスチック製ルアーを付けた。海面を泳がせるように誘った。 出港2時間後の午後2時半、背びれが見えた。乗り合った4人で一人ずつ挑む。全員に当たりがあったが、針を外されたり糸を切られたりした。1時間後、魚影を再び発見。山口さんのさおに船から約6メートル先で掛かった。「一気に150メートル以上糸が出た。すごいスピードだった」。瀬戸船長も船を動かし、間合いを詰めていく。7分の格闘の末、ギャフ(かぎざお)で引き上げた。 鹿児島大学水産学部の大富潤教授は「回遊ルートから入り込む可能性はあるが、湾の内部で見られるのは珍しい」と話した。
釣果は釣具店で解体し分け合った。山口さんは家族や近所、同僚に配り、刺し身やソテーにして食べた。「脂が乗っておいしかった。今後も大物を釣りたい」と意欲を語った。
南日本新聞 | 鹿児島
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