ソニー「WF-1000XM5」ワイヤレスイヤホンをアップデートしたら音飛びが改善!
23年9月に発売されたソニー「WF-1000XM5」は、非常に人気の高い高性能ワイヤレスイヤホンですが、混雑した場所では音が途切れる現象が見られました。しかし、24年4月3日にソフトウェアアップデートが行われ、Bluetoothの接続性が大幅に改善されたそうです。 そこで今回は、実際に筆者のWF-1000XM5をアップデートして、実際にどのように改善されたのか確認してみましょう。 【写真】「WF-1000XM4」を片耳だけ紛失、片方だけ購入してペアリングはできるの?
専用アプリ「Headphones Connect」と本体のバージョンを確認しよう!
ソニー「WF-1000XM5」には、専用アプリ「Headphones Connect」が用意されており、イヤホン本体のアップデートもこのアプリを使うことになります。 もし、イヤホン本体やアプリのバージョンが古かった場合は、まず、Headphones Connectアプリを最新版にアップデートし、その後、WF-1000XM5本体のアップデートを行いましょう。 24年6月の時点でWF-1000XM5本体のバージョンは「3.2.1」、Headphones Connectアプリのほうは「10.4.1」が最新版となっているので、まずはそれぞれのバージョンを確認しておきましょう。 アップデート方法は、Headphones Connectの「システム」から歯車アイコン(設定)をタップし、「アップデート状況」を開きます。 アップデートがある場合は自動的にソフトウェアのダウンロードが開始されるので、「開始」ボタンを押せばOKです。
Bluetoothの接続性の鍵はコーデックにアリ!
そもそも、WF-1000XM5の音飛びを改善するには、まず使用するコーデックの違いを覚えておく必要があります。 現在、WF-1000XM5が対応するコーデックは「SBC」「AAC」「LDAC」「LC3」の4種類があります。Headphones Connectアプリでは「AAC」か「SBC」で接続されますが、LDAC(エルダック)対応のデバイスの場合はCDより高音質なハイレゾ対応の「LDAC」で接続されます。もちろん、使用するコーデックによって、送信されるデータ量も違ってきます。高音質なLDACのようなコーデックは転送データ量が大きくなるので、どうしても音飛びがしやすくなるのです。逆に低音質のSBCやAACなら、転送データ量も少なくなるため音飛びしにくくなります。 ■WF-1000XM5の対応コーデック SBC/AAC/LC3/LDAC 【高音質】データ量多い→音が飛びやすい 【低音質】データ量少ない→音が飛びにくい 実は、Headphones Connectアプリには「Bluetoothの接続品質」という項目があり、「接続優先」と「音質優先」のどちらかを選ぶことが可能となっています。つまり、音質優先にすると、接続されているデバイスから自動的に最高音質のコーデックが選択され、接続優先にするとSBCやAACが優先され、音飛びしにくくなるというわけです。