2024年は「 ドローン の年」に。ウィングCFOが語る、ドローン配送事業を急ピッチで拡大する理由
アメリカはドローン配送を歓迎している
「ダラス・フォートワース地域の2拠点で、サイトを年中無休で運営している。この4か月間ですでに5000件の配送を行った。そしてそのおかげで、使えるデータが現時点でいくらか得られている。たとえば、週に2回ほど注文する常連客がいる。また、上位25%の顧客は、週に3回ほど注文している。配送時間は平均で5分だ。ラストワンマイルの配送について調査を行ったところ、調査対象者の74%以上が、ドローン配送を非常に好意的な見解を示していた。また、顧客が主に注文していたのは、何かを準備しようとして急に必要になった商品だ」。
ウィングはいかにして自社をマーケティングしているか
「駐車場にドローンが停まっているところを人々が通りすがりに見て『これは一体何だ?』と思わせることほど、広告やマーケティングに効果的なものはない。これに勝るものはないのだ。特に休日は、子どもたちが自撮りをしに寄ってくる。ドローンはフェンスで囲まれているので、その隣で写真を撮ろうと、グリンチ(Grinch)の格好をした人が来たことも何回かある。つまり非常に人気があって、みんな見に来てくれる。だがもちろん、我々がコミュニティのなかに出向くこともある。そのために多くの時間を費やしている。テキサスといえばアメリカンフットボール一色なので、特に高校アメフトが行われることが多い金曜日の夜には、地元高校の試合を数多く見た。実際、この休日はダラスにある屋外球技場のコットンボウル(Cotton Bowl)に行き、そのコミュニティで多くの時間を過ごした」。
ドローン配送の未来はどうなるか
「どうなるかは市場が決めるだろう。本当にそう思っている。現時点で当社は、ウォルマートやドアダッシュなどのパートナーにとって可能な限り最高のパートナーになること、それが目標だと考えている。だからその質問への答えは、我々が拡大を続けること自体より、どのように拡大するか、消費者がその拡大をどのように受け止めるかによって決まると思う。なぜなら、当社の目標はパートナーを助けることだが、それは結果的にパートナーの顧客を助けることになるからだ」。 [原文:Wing CFO Shannon Nash on why 2024 is the “year of the drone”] Cale Guthrie Weissman(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:都築成果)
編集部