ボールはグリーン外。グリーン上のスパイクマーク直していい?/ルールQ&A
グリーンのすぐ外にボールが止まった。カップが近いので直接パターで寄せたいが、グリーンのライン上にはスパイクの引っかき傷がある。できれば修理したいが…こんなケースはどうなる?
グリーン上のルールは難しいぞ
■1 ボールがグリーン外の場合は、グリーン上のスパイクマークは直せない。 ■2 ボールがグリーン外の場合は、グリーンのホール周辺のスパイクマークのみ直せる。 ■3 ボールがグリーン上にあるなしに関わらず、グリーン上のすべてのスパイクマークは直せる。
グリーン上のボールマークはいつでも直せるイメージだけど、スパイクマークってどうだったっけか…。 ◇◇◇
正解は「3」
■3 ボールがグリーン上にあるなしに関わらず、グリーン上のすべてのスパイクマークは直せる。 【解説】 旧ルールでは、パッティンググリーン上でボールマーク(ボールが落下してできた凹み)と古いホールの埋め跡は修理できました。一方でスパイクマーク(グリーン上で靴を引きずった傷)は、踏みつけたりならしたりすることはできませんでした。 しかし、2019年のルール改正で、ボールがグリーン上にあるなしに関わらず、プレーを遅らせることなく、グリーン上のすべてのボールマークやスパイクマークなどの傷跡を、手やグリーンフォークやクラブを使って修理できることになりました(エアレーションの穴を除く)(規則13.1c)。 マナーとしては、グリーン上ではスパイクマークをつけないように気をつけて歩き、ボールマークを見つけたときは進んで直しましょう。(ルール解説&イラスト/小山混) ーーーーーーーーー
<ゴルフ規則>(抜粋) 規則13.1c パッティンググリーン上で認められる改善 ラウンド中や、規則5.7aに基づくプレーの中断中は、球がパッティンググリーン上にあるかどうかにかかわらず、プレーヤーはパッティンググリーン上で次の2つの行動をとることができる: (1) パッティンググリーン上の砂とバラバラの土は罰なしに取り除くことができる。 (2) 損傷の修理 罰なしにパッティンググリーン上の損傷を修理することができる。 ・手、足、他の体の一部、または通常のボールマーク修理器具、ティ、クラブ、通常の用具の中で類似するものによって修理する。 ・不当にプレーを遅らせることなく修理する(規則5.6a参照)。 しかし、プレーヤーがパッティンググリーンを元の状態に復元するために合理的な範囲を超える行動(例えば、ホールへの道を作る、または認められない物を使用する)をとることによってパッティンググリーンを改善した場合、そのプレーヤーは規則8.1aの違反に対して一般の罰を受ける。 「パッティンググリーン上の損傷」は人(そのプレーヤーを含む)や外的影響によって生じるあらゆる損傷を意味する。例えば: ・ボールマーク、靴による損傷(例えば、スパイクマーク)、そして用具や旗竿が原因となる擦り傷や窪み。 ・古いホールの埋め跡、芝の張り替え跡、張芝の継ぎ目、メンテナンス器具や車両による擦り傷や窪み。 「パッティンググリーン上の損傷」には次の結果として生じる損傷や状態は含まれない: ・パッティンググリーン全体の状態を管理するための通常の作業(エアレーションの穴、バーチカル・モゥイングによる溝)。 出典/(公財)日本ゴルフ協会発行2023ゴルフ規則より