(写真：Getty Images)

リーグ・アン第21節、ロリアンvsスタッド・ランスが11日にスタッド・ドゥ・ムストワで行われ、ホームのロリアンが2-0で勝利した。なお、ランスのMF伊東純也はフル出場、FW中村敬斗は72分までプレーした。 前節、トゥールーズに競り負けてリーグ2戦未勝利となった7位のランスは、降格圏の17位に沈むロリアンとのアウェイゲームで3戦ぶりの白星を狙った。この試合では性加害容疑が報じられ、日本代表を途中離脱した伊東がアジアカップ帰りの中村と共にスタメンに復帰した。 立ち上がりはホームのロリアンが勢いを持った入りを見せたが、ランスも伊東のクロス、中村のエリア外からのミドルシュートとすぐさま反撃のリアクションを示す。 以降はややイーブンな展開が続くも、14分には中村にビッグチャンス。フォケが右サイドのゴールライン際で上げたクロスを相手DFが完全に被ってファーの中村が足元に収める。すかさず左足のシュートを枠に飛ばすが、ここはDFの見事なゴールカバーにかき出された。 前半半ばから終盤にかけてはややホームチームペースで試合が進むなか、ランスも要所で人数をかけた攻めでゴールに迫るが、積極的にボックス付近で足を振った中村のシュートも枠を捉え切れず。前半はゴールレスで終了した。 互いに選手交代なしで臨んだ後半、ロリアンが立ち上がりにセットプレーを撥ね返してのロングカウンターで決定機を作りかけるが、ここは快足を飛ばした伊東がバンバに先んじてボールをカットする好守でピンチを防いだ。 後半も時間の経過と共に試合は膠着。何とか先にゴールをこじ開けたいランスは68分、ダラミーのボックス内での見事な仕掛けからシュートのこぼれに反応した中村が右足を振るが、DFに当たって勢いが弱くなったシュートはGKにキャッチされる。 すると、直後の70分にはロリアンが右サイドへの大きな展開からカツェリスが入れたクロスをゴール前に走り込んだバンバが頭で合わせ、ホームチームが先制に成功した。 ビハインドを背負ったスティル監督は直後に中村を下げてカドラを投入するなど、ここから積極的に交代カードを切って前がかる。しかし、相手の堅い守備を攻めあぐねると、87分には相手交代選手のディエンとバカヨコの2人に見事なカウンターからトドメの2点目を奪われる。 その後、最終盤にはリスクを冒した猛攻から伊東の正確なクロスなどでチャンスを作ったランスだったが、テウマの強烈なシュートもGKの好守に阻まれて万事休す。 この結果、伊東、中村が復帰も格下ロリアンに屈したランスは2連敗で3戦未勝利となった。