自転車がサイドミラーに「ゴン!」その時どうする!? あなたも被害者・加害者になるかも! お互い「知らんぷり」が絶対ダメな理由とは
自転車と自動車、もし接触したらどうする?
自転車は車道の路肩を走ることも多く、クルマのすぐ横をすり抜けていく状況もよく見られます。 そんな中、自転車のハンドルがサイドミラーに当たってしまうこともあるかもしれません。それでなくとも、両者のあいだで不慮の接触が起きる可能性が常にあります。 もし、自分のクルマが自転車に当てられた場合、逆に自分が自転車でクルマに当ててしまった場合、どう対処すればいいのでしょうか。 【画像】激写!これが周囲を考えず爆走する「迷惑自転車」の様子です
まず、クルマを運転中に、自転車が車のサイドミラーに「ゴン!」とぶつかってきた場合、どうすればよいのでしょうか。 車を運転中、自転車に接触された場合、最初に安全な場所に車を停めてエンジンを切り、自転車の運転者とのあいだで、まずお互いの身体にダメージがないか確認しましょう。 相手が自転車であっても、りっぱな接触事故扱いになります。警察へ連絡し「現在地」や「自転車の特徴」を伝えてください。「事故が起きた状況」「車の損害状況」も報告します。 また、自分の怪我の有無、車の損傷具合に関わらず、保険会社にも連絡をし、状況を伝えることが必要です。 事故現場でやってはいけないのが「当事者同士だけで」示談交渉や賠償金に関して勝手にやりとりしてしまうことです。その場でお互い話し合って進めるのではなく、保険会社への相談をおすすめします。 保険会社は事故処理経験が豊富で、第三者の立場でもあります。事故に遭遇してナーバスになっている当事者よりも、ずっと適切な対応が可能です。 というのも、事故責任の割合やお互いの怪我の有無、修理費用がわからない状況で進めてしまうと、あとになって状況が変わる可能性があるからです。特に事故直後は緊張していて身体への影響はないように感じるかもしれませんが、後から身体に異常が出る場合もあります。
自分が自転車で「クルマに当ててしまった」場合は?
逆に、自分が自転車を運転していてクルマへ接触してしまった場合は、まず自分に怪我がないか確認をしましょう。 次に、自転車から下り、明らかに自分の過失でぶつかってしまったと感じたら、相手の運転手に謝ることが必要です。事故後の処理もスムーズに進む可能性があります。 その後、警察や保険会社に連絡して、事故の状況を説明してください。前述と同様に、当事者同士だけの示談交渉は、あとからトラブルに発展する可能性もあるため、控えましょう。 最もやってはいけないのが、その場から離れてしまう「当て逃げ」です。当て逃げは人の死傷に関わらず、道路交通法第117条により「刑事処分」となってしまい、「1年以下の懲役または10万円以下の罰金」の対象となります。 いっぽう、逃げずにきちんと対応した場合、自転車でサイドミラーに接触した場合など、人の死傷が無ければ「物損事故」として扱われ、行政処分上は事故扱いとなりません。 物損事故は免許の減点対象にはならないため、「当て逃げ」せずにきちんと対応をとれば、修理代の支払いを済ませてクルマの損傷が元に戻った時点で、事故処理は終了です。