【LiLiCoのこの映画、埋もらさせちゃダメ!】エリザベス・モスのお芝居を目当てに観たんですが、ハマる心理サスペンスでした 『Shirley シャーリイ』
TV『王様のブランチ』で2001年から映画コメンテーターとして出演するほか、マルチに活躍されているLiLiCoさん。これまでも数々の映画をナビゲートしてきたLiLiCoさんに、「これは絶対に観逃してほしくない!」という“埋もらせ厳禁”な映画について語っていただきます。 【全ての画像】『Shirley シャーリイ』『お母さんが一緒』
彼女を知らなかったという方は、この作品からでもいいのでチェックしてみてください
そろそろ夏らしい話題の大作が公開される時期ですが、そんな中だからこそ埋もれてほしくない作品を2作品紹介します。まずは『Shirley シャーリイ』。 実在した作家の伝記を基にした心理サスペンスです。1948年に短編小説『くじ』で大ブレイクした作家のシャーリイ・ジャクスン。彼女はある大学生の行方不明事件を題材に、新作の長編の準備に取りかかっていました。ところがスランプで仕事は進まず、大学教授の夫からはけしかけられるばかりで、どんどんと引きこもってしまうように。 そこで、夫は若い夫婦、フレッドとローズを居候として住まわせて、家事やシャーリイの世話を任せることにします。赤の他人を自宅に住まわせることを嫌がっていたシャーリイですが、献身的に務めてくれるローズを見ているうちに、執筆活動のヒントを得るように。一方のローズはシャーリイのカリスマ性に惹かれていきます。 シャーリイ役のエリザベス・モスは、人気ドラマ『マッドメン』の頃から大好きで、彼女のお芝居を目当てに観たんですが、ハマる心理サスペンスでした。なんせ彼女が演じているシャーリイが、イヤミばっかりの女性でキャラ強め。こういうクセツヨな役がハマるんですよね、彼女って。大好きな『マッドメン』もそうだし、『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』での彼女なんて強烈。 時代ものもファンタジーも、そして現代の女性の役もサラッとできて、パブリックイメージと全く違う役でハマる。こういう方を見ると、本当にすごい芝居が上手なことを思い知らされますよね。日本で言ったら誰かな……松岡茉優さんとか? 彼女を知らなかったという方は、この作品からでもいいのでチェックしてみてください。