リバティーウォークのランボルギーニの市場価格は?「ムルシエラゴ LP640 ロードスター」が約3910万円で落札されました
今後、ムルシエラゴが高値になる?
2024年6月14~18日、ボナムズがマイアミで開催したオークションにおいてランボルギーニ「ムルシエラゴ LP640 ロードスター」が出品されました。出品車は、最終生産年の2010年式ということもあり、コレクションに加えるには最適な1台といえるeギア仕様でした。リバティーウォークのスタイリング・パッケージやファクトリーオプションのエンジンカバーなど魅力的なアイテムを装着しています。 【画像】リバティーウォークのエアロがセットされたランボルギーニ「ムルシエラゴ LP640 ロードスター」を見る(全53枚)
ムルシエラゴはディアブロのビッグマイナーチェンジ版だった!?
「ムルシエラゴ」は、ランボルギーニが「ディアブロ」の後継車として2001年に発表した新世代のV型12気筒ミッドシップだ。そもそもランボルギーニは、それより数年前に新型の12気筒モデルを発表する計画だったが、新たにアウディが親会社となったことで、そのプランは白紙に戻され、最初のステップからムルシエラゴの設計は進められた。 とはいえランボルギーニには当時、新型車開発のための十分な資金はなく、搭載されるV型12気筒エンジンのベースや、それと6速MTからなる(のちにセミATの「eギア」を追加)パワーパッケージの搭載方法は、2世代前の「カウンタック」から、大きく変わるところはなかった。極端な表現をすれば、ムルシエラゴはディアブロのビッグマイナーチェンジ版にほかならなかったのである。 それでもランボルギーニはムルシエラゴと、前後して誕生したV型10気筒モデル「ガヤルド」の両モデルによって、年間1000台という販売実績を記録するに至った。販売台数という数字を飛躍的に伸ばしたのは、もちろんコンパクトで安価なガヤルドであるのは当然だが、一方でムルシエラゴの進化や車種展開の拡大も、当時のランボルギーニが積極的に行った販売台数拡大の手段である。 その中でも特に注目すべきは、北米市場で圧倒的な人気を持つオープン仕様の「ロードスター」が、2003年のデトロイト・ショーにおけるコンセプトカー「バルケッタ」の披露を経て、2004年のジュネーブ・ショーで新たにラインアップに加わったことだろうか。 ランボルギーニはこのムルシエラゴ ロードスターを「イタリアの伝統的なオープンスポーツ像を忠実に具現化したもの」であると主張。それと同時に1965年に2台が製作された「350GTS」や、こちらは1台のみの製作に終わった1968年製の「ミウラ ロードスター」、そしてその後生産された一連の「ディアブロ ロードスター」といった12気筒オープンの歴史を継承する最新作であるとも、当時のプレゼンテーションでは説明していた。
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