ガーメンツコラボの「カーキ フィールド」は争奪戦必至な“究極のシンプル”!
ハミルトンというブランドはつくづく、モノにこだわる男のハートを容赦なく、そしてエモーショナルに射ぬいてくれる。 ▶︎すべての写真を見る 世界初の電池式腕時計の系譜を受け継ぎ、服好きからも愛される「ベンチュラ」、1970年の世界初LED式デジタルウォッチを復刻した「PSR」、傑作SF映画『インターステラー』の劇中に登場する時計を商品化した「カーキ フィールド マーフ」など、その実例は枚挙にいとまがない。 ここで紹介したい一本は、主要コレクション「カーキ フィールド」の注目すべきブランニュー。極めてシンプル、質実剛健。そんなコトバが似合うコイツは、エンジニアド ガーメンツとのコラボモデルである。 ハミルトンCEOヴィヴィアン・シュタウファー氏が、エンジニアド ガーメンツの創業者兼デザイナー鈴木大器氏の拠点であるニューヨークまで何度も足を運び、デザインを煮詰めていったという渾身の一本だ。
そもそも「カーキ」の出自は軍用時計。ミッションを支える重要な装備品として誕生したというルーツを持つ。つまり決して判読性・耐久性を損なうような意匠であってはいけないし、無論、華美であってもいけない。 鈴木氏はそんな「カーキ」の本懐を熟知しているのだろう。今回のコラボモデルは文字盤にエンジニアド ガーメンツのロゴすらなく、とことんミニマルで実用的だ。
アラビア数字インデックスを用いた正統派の“ミリタリー顔”で、素材に使ったのは軽量かつ堅牢なチタニウム。機能性はもちろん、ステンレススチールとは趣きが異なる鈍い質感がツールウォッチ然とした雰囲気を加速させる。 さらにケース径にも注目だ。「カーキ」のオリジナルを近い小ぶりな36mm径を採用し、その凝縮感のあるスタイルはまさにヴィンテージウォッチかのよう。 「カーキ フィールド」はこれでイイ、いや、“これがイイ!” 。 本気でそう思させてくれる引き算の美学。誤解を招くおそれはあるが、R社の傑作冒険時計を彷彿させる「シンプル・イズ・ザ・ベスト」である。
本作の限定本数は1999本。争奪戦必至だが、モノ好き&時計好きならば是が非でも手に入れたい魅惑のコラボウォッチ。善は急げ、急がば回るな。気になった方は即チェックをおすすめしたい。
OCEANS編集部