320品種もある日本の米! おいしい3種を厳選紹介
JA全農 米穀部(べいこくぶ)の横田麻美さんが、上柳昌彦アナウンサーがパーソナリティを務める、ラジオ番組「上柳昌彦 あさぼらけ」内コーナー『食は生きる力 今朝も元気にいただきます』(ニッポン放送 毎週月・金曜 朝5時25分頃)にゲスト出演。米穀部で米、もち米、酒米、米粉など米に関する分野を担当している横田さんが、米作りには多くの苦労が伴うこと、米の意外な栄養価、おすすめのおいしい米について紹介した。
米のアミノ酸スコアは優秀
横田さん:お米は日本でほぼ唯一の食料自給率100パーセントの農作物ですが、生産者の数は減少しているという現状があるので、いずれ自給率も下がってしまうのではないか、という心配は常にあります。 上柳:「米作りには88の作業がある」と言われている大変な作業ですしね。 横田さん:田植えをする前の田んぼの準備、土を作るところからお米作りは始まっています。 上柳:重労働ですから、高齢化が進んでくると田んぼの持ち主の方から委託を受け、生産農家の方がやったり、いろんな事情があるみたいですね。害虫や病気、梅雨も昔みたいなシトシトした雨でなく、極端な雨が多いですし、9月から10月が収穫のタイミングですが台風の多い時期ですし。 横田さん:せっかく育てたお米が台風でだめになってしまうのは、本当に悲しいですよね。 上柳:それまで土づくりからやってきたことが、全部無駄になってしまうわけですから。こういう大変な仕事であるというのも、私たちはもっと理解しなきゃいけないなと思います。 そんな大変な苦労があってできたお米ですが、でんぷん質や糖分があるということで、嫌厭されるような世の中の流れがありますが、実は非常に優秀なたんぱく質を含んでいるらしいですね。 横田さん:糖質ダイエットが流行って、お米を食べると太りやすいと言われてきたんですけど、実は健康とか美容にも大切な栄養成分がたくさん詰まっています。 上柳:たんぱく質の点数(アミノ酸スコア)で比較すると、小麦よりも米の方がいいのですよね? 横田さん:はい。小麦のアミノ酸スコアは37点ですが、米は65点なのでとても優秀な食べものなんです。