どんなサングラスも度付きに 金栄堂(長井)が特許を取得
長井市の眼鏡店「金栄堂」は、さまざまな形状のサングラスを度付きに改良する技術「JOIN(ジヨイン)LINK(リンク)」を開発した。特注の金具でレンズを内側に直接固定し、機能やデザイン性を損なわないのが特徴。昨夏に国内特許を取得し、サービスを提供している。那須丈雄社長は「視力矯正の有無や程度を問わず、誰もが好きなサングラスをかけられるよう、役立てたい」と話す。 注文に応じて左右の度付きレンズの形状を整え、サングラスの内側に固定する技術は自由度の高さが売り。視力が変わった際、度付きレンズだけを交換できる。レンズ加工は提携する福井県鯖江市の工場が請け負う。 那須社長によると、サングラスはレンズ自体を度付きにする手法が一般的だが、レンズが大き過ぎたり、強いわん曲があったりすると加工できず、矯正の強い人は厚みが障壁となる。内側に一回り小さな眼鏡をはめ込む方法もあるが、対応モデルは限られ、視野が狭くなるデメリットがあった。レンズの大きなサングラスの流行などで愛用品を度付きにしたいとのニーズがあり、2022年から開発を進めていた。
現在の取り扱いは同店のみで、1本2万7500円から(サングラス代別)。持ち込み品は強度不足などで対応できない場合がある。今後は協力店舗を募り、全国各地で受注できる態勢づくりを行う。問い合わせは金栄堂0238(88)3062。