失業者2000万人を2年で解消:アメリカ経済「大退職時代」の「隠れた財産」
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米中間選挙のシーズンを迎えている。あいかわらず面白いネタには事欠かないのだが、個人的にはいまひとつ気分が盛り上がらない。 共和党は限りなく「トランプ私党」になっていて、“MAGA”(Make America Great Again)を叫ぶ熱狂的支持者たちに席巻されている。民主党は左右に分裂気味であり、穏健派であるジョー・バイデン大統領に対する左派の信頼が極めて低い。こんな両者が対決しているのだから、野球で言えば締まりのない乱打戦のようなものである。おそらくは「最終的にエラーが少なかった方が勝つ」のであろう。 米国の選挙というものは、本来はもっと戦略性の高いゲームだったはず。二大政党がそれぞれに知略を尽くし、4年ごとに新しい戦略を生み出し、接戦が繰り返されてきたのではなかったか。それが面白くて「米国政治オタク」になった者としては、あまりにも大味な2022年中間選挙にいまひとつ熱中できないものを感じている。
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吉崎達彦