民間施設がミサイルの標的に クリビーリフでホテルが被弾
クリビーリフ、ウクライナ、8月28日 (AP) ― ウクライナ全土のインフラ施設を標的としたロシア軍の大規模空爆があった翌日の8月27日、中部ドニプロペトロウシク州クリビーリフのホテルがロシアのミサイル攻撃を受け、2人が死亡、5人が重軽傷を負った。ウクライナ国家緊急事態省が明らかにした。 緊急事態省によれば、ロシア軍のミサイルは27日の真夜中に4階建てのホテルを直撃し、建物の一部を破壊した。 爆撃直後から開始された捜索救助活動で、がれきの下にはさらに2人が埋まっていると伝えられている。 ゼレンスキー大統領の生まれ故郷である当地に対する空爆の前日には、ロシア軍は100機を超えるドローン、巡航ミサイルや極超音速ミサイルなどでウクライナ全土の半部以上に当たる15の州でインフラ設備を爆撃。 首都キーウ市内には爆発音が鳴り響き、電気と水道の供給が途絶えた。 ウクライナ空軍によれば、26日深夜から未明にかけて同国東部、北部、南部と中部にドローンが飛来、次いで巡航ミサイルと弾道ミサイルの波状攻撃があった。 ロシア国防省は声明を発表、「空と海を拠点とする長距離精密ミサイルとドローンの攻撃は、ウクライナの軍産複合体を支える重要なエネルギーインフラ施設を標的とし、すべての目標を攻撃した」と述べた。 (日本語翻訳・編集 アフロ)