「アメリカ製501よりも……」相棒は00年代リーバイスのあの名作! 業界人が今も愛す理由
いまも昔もデニム好きに絶大な支持を得る、リーバイス。そんなリーバイスを愛する業界人を直撃し、愛用デニム&私服スナップをもとに、溢れ出る”リーバイス愛”を語ってもらう本企画。 ▶︎すべての写真を見る
今回は「フェノム」に「レッド」と、2000年代初頭に一世を風靡した名作が登場。アタッシュドプレス「TEENY RANCH (ティーニーランチ)」の松尾 慧さんに、その魅力を聞いた。
裏原ブーム期のリーバイスを象徴する伝説のコレクション
現在36歳の松尾さんがリーバイスのデニムを特に意識し出したのは、90年代中ごろ。当時のファッションシーンはヴィンテージブーム真っただ中だった。 「リーバイスのデニムは特に人気が高くて、とてもじゃないけど値段が高すぎて買えませんでした。ましてや、自分の理想とする適度にインディゴが残ったコンディションのいいものを手にするなんて、夢のまた夢という感じ……(笑)」。
ヴィテージブームであった一方で、当時は裏原カルチャーも社会現象となるほど注目を集めた。松尾さんも多大な影響を受けたひとり。今回一本目に、『リーバイスフェノム』をセレクトしたことも納得できる。 リーバイスフェノムは、2005年に”東京のストリート”をコンセプトに誕生したリーバイスのクリエイターズライン(現在は活動終了)で、藤原ヒロシ氏率いる「フラグメント」がデザインを担当したことでも知られている名作だ。 「アメリカ製の501など、いわゆる“普通のリーバイス”よりも、なぜか昔から、2000年前後に発売されたエクスクルーシブモデルのものに惹かれていました。『リーバイスフェノム』もヴィンテージデニムと同じくリアルタイムでは買えなかったので、発売から数年経って古着で購入しました。
20年前に発売されたものとは思えないハイセンスなデザインは、いまのファッションにも違和感なく溶け込みますし、何より格好良い。『がしがしはいてますっ!』って言いたいところですが、スワロフスキーなどを用いたきらびやかなデコレーションが取れちゃうのがイヤで、はくときはかなり気を使っています(笑)。