雨月を演じてきたことについて浅沼さんは、「さまざまな恋模様を経て、雨月も真冬の良き理解者に成長したと言いますか。そんな雨月を演じられて感慨深いです。一つの作品でここまで感情が上下する様子を演じられるのもなかなかないですし、光栄でした」と振り返った。江口さんが「秋彦はスタートに比べると成長しましたよね。最初はひどい部分も多かったし、天性のヒモ男でしたので。どこかいとおしい存在ですよね」と秋彦の成長を語ると、浅沼さんは「立派になったな！」とすかさずツッコミを入れていた。

　中澤さんは「春樹は秋彦に対して憧れのような感情があったんですが、秋彦自身のしがらみのようなものが見えた時、それをどうにかしたくて、でも結局うまくいかなくて。そしてそこから新たに学び、ちゃんと理解し合ったことで、秋彦との絆が深まったと思っています。それが春樹の成長でもあるし、人間の生々しい変化や成長をたくさん感じました」と話した。

　今井さん演じる鹿島柊、坂さん演じる八木玄純による「syh」の話題では、坂が「『ギヴン』の4人より一歩先を行っているので」と話し始め、「マウント取るのか！」と、矢野さん、内田さん、中澤さん、江口さんから一斉にツッコミが入り、会場に笑いが起こった。坂さんは改めて「前作『柊mix』では、柊と玄純の関係性における一言一言にとても重みがあったなと思っています」と振り返り、今井さんも「そうですよね。この発言がきっかけになるのかなといったシーンも多かったと思いますし、そういった際はお互いいろいろ相談しながら、収録していました」と明かした。

　本作の見どころの一つ、劇中歌「海へ」については、今井さんが「言葉が出なかったです。知りたかった部分が音楽に見えたと思いますし、歌詞も天才的ですよね。最後のサビ前の部分が特に好きなんです。出会いや別れなどについての表現がすてきだと思いました」とコメント。中澤さんも「由紀の曲だから『冬のはなし』のフレーズが来るのは分かっていたんですがそれでも泣けました。涙腺が崩壊でした」と思いを語った。