原油先物は小幅高、ロシア・ウクライナ間の緊張激化で
Florence Tan [シンガポール 18日 ロイター] - 18日の原油先物は小幅高。週末にロシアとウクライナ間の緊張が激化したことを受けて上昇しているものの、先週から続く中国の燃料需要に対する懸念や世界的な原油余剰見通しが上値を抑えている。 0130GMT(日本時間午前10時30分)時点で、北海ブレント先物は0.20ドル(0.3%)高の1バレル=71.24ドル。米WTI先物は0.09ドル(0.1%)高の67.11ドル。 バイデン米政権は、ウクライナが米国製兵器を使用してロシア領内を攻撃することを許可した。米政府当局者や関係者が17日に明らかにした。ウクライナの対ロシア攻撃を巡る大きな方針転換となる。 IGのアナリスト、トニー・シカモア氏は「ウクライナに長距離ミサイルでロシア西部クルスク州周辺のロシア軍を攻撃することを許せば、北朝鮮軍の参戦に応じる形で緊張がエスカレートし、地政学的な買いが原油相場に戻るかもしれない」と語る。 ロシア軍は17日、ウクライナに大規模な空爆を実施した。ミサイル約120発とドローン(無人機)約90機が使われ、電力施設に深刻な被害をもたらした。少なくとも7人が死亡した。