【敷居の低いモータースポーツ?】 クラス分け絶妙 東京ベイサイド・クラシック・カップ・シリーズ(TBCC)
東京ベイサイド・クラシック・カップ・シリーズ
クラシックカーのレースに参戦しているアルファ・ロメオといえば105系のジュリア・クーペが定番だと思いがちだが、実はそんなことはない。 【写真】第45回東京ベイサイド・クラシック・カップ・シリーズ(TBCC)の様子をみる (26枚) 105系のオープンモデルであるスパイダーでエントリーしている選手もいるのだ。東京ベイサイド・クラシック・カップ・シリーズ(TBCC)では常に3台のスパイダーが上位2クラスで戦っている。 TBCCの最上位クラスであるハイパークリスタル・カップで笹本和伸さんが走らせている1972年式アルファ・ロメオ・スパイダー・シリーズ2はその中の一台で、細部に至るまで徹底的にモディファイされている。 このスパイダーで笹本さんがTBCCを戦うのは3シーズン目だが、ドライバーの初参戦は2015年で、そのときの相棒はアルファ・ロメオ1300TIであった。 「20年ぐらい前から1300TIでサーキットを走るようになりました。この1300TIは純正の1300ccエンジンを積み、アルファ・ロメオのワンメイクレースであるAR-CUPに出ていたクルマです。 私のところに来たときには車体が錆びており、まず始めにボディを直しました。その後、エンジンの排気量を2000ccにアップ。筑波サーキットや、TBCCの会場となっている袖ヶ浦フォレストレースウェイをたくさん走りました。いまはスパイダー・シリーズ2でTBCCに参戦していますが、スーパークリスタル・カップにエントリーしていた1300TIもまだ所有しています」。 お話を伺いながら、何ゆえにアルファ・ロメオのオープンモデルを増車したのだろうか? と思ったので、笹本さんに質問してみた。 「スパイダー・シリーズ2のオーナーも私と同じショップでメンテナンスしていたので、その縁で譲り受けました。詳細を話すと、オーナーがレースをやらなくなり、5年ぐらいショップの一角に放置されていました。 それでずっと気になっていたのですが、向こうから買わない? と言ってきたので、増車してしまいました。放置されていた期間が長かったのでリセットするのが大変で、3年かかって、ようやくイイ感じになってきました」。