負債約35億円、急成長していた美容機器・化粧品卸のClear(大阪)が破産
(株)Clear(TDB企業コード:316057479、資本金300万円、大阪府大阪市淀川区塚本3-13-16、代表恩地寿和氏)は、6月11日に大阪地裁より破産手続き開始決定を受けた。 破産管財人は荻野数馬弁護士(心斎橋中央法律事務所、大阪府大阪市中央区南船場4-7-6心斎橋中央ビル2階、電話06-6210-2386)。 当社は、代表の美容商社における勤務経験を生かして2019年(平成31年)1月に創業、2020年(令和2年)8月に法人改組。美顔器や肌質改善機器、ドライヤーといった美容機器のほか、化粧水、保湿剤、ヘアケア用品などの化粧品を取り扱っていた。 国内ブランドメーカー品からスタートアップメーカー品まで幅広い品ぞろえで、美容商社などを通じて理美容店やエステサロン向けに販売。短期間で業績を急拡大させ、2023年7月期には年売上高約43億5800万円を計上した。 しかし、業績の急拡大に伴う資金需要に調達が追い付かなかったうえ、一部仕入先との間でトラブルが発生していた。そうしたなか、2024年7月期に入ってからは売り上げが大幅に減少し、資金繰りが急速に悪化。仕入れ先への支払いが困難となるなか、未取引の金融機関に融資を打診していたものの奏功せず、事業継続の見通しが立たなくなった。 負債は申請時点で債権者約62名に対し約35億3077万円だが、変動する可能性がある。