（右から）福田まゆみさん、琥太郎くん、琳太郎くん、福田 健さん（撮影／MIKIKO）

　AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2024年12月23日号では、株式会社ウィルの福田まゆみさんと福田健さん夫婦について取り上げました。 【写真】この夫婦の写真をもっと見る ＊　　＊　　＊ 　夫30歳、妻29歳で結婚。琥太郎くん（6）、琳太郎くん（3）と4人暮らし。 【出会いは？】同期入社で内定式や研修時から顔見知りだったが、お互い意識することはなかった。 【結婚までの道のりは？】入社5年目ほどで将来を見据えたパートナーとしてタイミングが合致し、交際がスタート。交際開始から1年半ほどで結婚。 【家事や家計の分担は？】明確な分担はないが、保育園の朝の送迎は夫、迎えは交互に行い、そのまま夕食や寝かしつけを行う。月1ほどで料理作り置きの家事代行サービスを利用。 妻　福田まゆみ［37］株式会社ウィル　塚口営業所所長・チームマネージャー ふくだ・まゆみ◆1987年、大阪府大阪市生まれ。2009年に兵庫県立大学環境人間学部卒業後、株式会社ウィルに入社。16年から管理職になり、育休復帰後時短で営業担当勤務を経て、2人目の育休復帰後に管理職に戻り現在に至る 　不動産仲介の営業を担当して7年目の2016年に営業所所長になりました。18年に長男を出産したのですが、当時出産後に営業職に戻る人はいなかったんです。でも私は、仕事を通じてもっと視野を広げたり、自己成長ができたりしないかなと思っていた。上司に相談すると「どうやったらあなたのやりたい働き方が可能か」を一緒に考えてくれました。そして長男の育休後にまず時短で営業勤務をし、次男の育休後に営業所所長として管理職に復帰しました。 　この仕事は土日もなく、業界内でも子育てをしながら営業を担当している女性は比較的少ないと思います。後輩たちのためにも時間と余裕を持って管理職を務められるようになれれば、と願っています。 　子育ては毎日、話も通じず言うことを聞いてくれない子どもたちとの格闘です。その経験によって部下への気づかいや接し方の幅も広がった気がしています。夫とは子育てと日々の仕事を回していく上でも「戦友」。その言葉が一番しっくりきます。