モノトーンやミニマリズムは時代遅れ!? Z世代に不評のインテリア、6つの特徴とは。
クッションをきれいに並べる
インテリア雑誌のリビングルームの写真には、きれいに整えられたクッションが優雅に並ぶソファがよく写っている。そんなスタイルは「保守的で整いすぎて」時代遅れ、と言うのはYouTubeチャンネル「DIY with KB」のインフルエンサーでインテリアデザイナーのキバ・ブレントだ。いまはもっとカジュアルに、リアル感のあるスタイルが求められているそうだ。「大事なのはリラックスした雰囲気を作り出すことです。クッションがソファの上でくつろいでいるような感じに、ランダムに配置するのがポイントです」とのこと。
"ファスト"インテリア
"ファスト"ファッションがあれば"ファスト"インテリアもある。それはシーズンごとにファッションが絶え間なく消費されることに対応する使い捨てインテリアを指す。しかしながら、1980年代に生まれた安価な組み立て家具は、若い世代から敬遠されつつある。環境意識の高い彼らは流行を追うことをやめ、フリマやオンラインで見つけたリサイクル家具を使うことで、二酸化炭素排出量を減らそうとしている。
ミニマリズム
ミニマリズムがもてはやされる時代は終わった。美しくすっきりしたインテリアは長い間人気だったものの、さまざまな理由から廃れつつある。「ミニマリズムがダメなのは、実際に暮らしてみると実用的ではないからです。誰も住んでいないような冷たい雰囲気の家になってしまいます」とインフルエンサーのデザイン・ダディはその理由を語る。「ミニマリズムの要素を少し取り入れるのはいいですが、このトレンドを徹底することは不可能です」とも。一方、その対極にあるマキシマリズム、すなわち過剰主義がここのところ注目されているが、デザイン・ダディはこれまた現実的ではないインテリアと切って捨てる。「常にモノを探していなきゃならなくなりますよ」
仕切りのないオープンスペース
2010年代には広いオープンスペースが流行した。流行に敏感な人たちは既存の壁を壊して広々としたオープンキッチンを手に入れた。ところがいまは仕切りがあることが優先事項だ。ユーチューバーのデザイン・ダディによれば、これはテレワークが普及したことによるものだそうだ。「こうしたオープンスペースでは、食事をするのも仕事をするのもテレビを見るのも同じ部屋です。家で過ごす時間が長くなれば、個室が好まれるようになります」
凝りすぎたデザイン
ミレニアル世代のインテリアが声高に批判される一方で、一部のインテリアデザイナーはZ世代のインテリアセンスがおかしいと批判返しをする。例としていちばんよく挙がるのは昨年SNSを騒がせたカマレオンダソファだ。マリオ・ベリーニがデザインし、B&Bイタリアが復元発売したこのソファは、もこもこしたモダンな形が魅力だが、座り心地が悪いという意見もある。「このソファはクールだし、時代を超えた美しさがあります。だが不人気なのは座り心地が悪いからです。座面が低すぎます。昼寝をするためのソファではなく、眺めるためのソファなのです」と、インテリアデザイナーのキバ・ブレントは不人気の理由を説明した。
text: Alexandra Marchand (madame.lefigaro.fr)