サクラの名所 秋田市の太平川沿いの景色が変わる 豪雨災害を受け河川工事のため木を伐採
秋田朝日放送
秋田市のサクラの名所太平川沿いの景色が変わりました。河川工事のためサクラの木が伐採され、川沿いの住民も寂しさを募らせています。 2023年7月の豪雨災害を受け県は太平川の約4.6キロの区間で流れる水の量を増やすため川幅を広くする改修工事を進めています。土砂を取り除く作業に先駆けて行われたのがサクラの木の伐採です。 約2.3キロにわたって両岸に約300本のソメイヨシノが植えられていました。上皇夫妻のご成婚や、いまの天皇陛下が生まれたのを記念して植えられたもので植樹から60年がすぎ樹齢は70年以上の木がほとんどです。開花の時期には多くの人が訪れる憩いの場でした。 10月から始まった伐採作業。年度内に植えられていたサクラの半数、約150本を伐採するほか工事車両が通行するときの妨げとなる枝も剪定します。地域の人たちが大切にしてきたサクラを少しでも綺麗に残すため枝切りは樹木医会の指導のもと腐食を防ぐ方法で行われています。 太平川観桜実行委員会の三浦会長は「伐採は残念だが人の命・安全にはかえられない。工事が終わり植樹できるスペースがあればまたサクラを植えたい」と話しています。
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