球児の夏向け審判・アナウンス講習会 高校野球群馬大会
第106回全国高校野球選手権群馬大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)が7月6日に開幕するのを前に、開会式や決勝の舞台となる前橋市の上毛新聞敷島球場で29日、76人の審判委員が参加して審判講習会が開かれた。 【写真】アナウンス講習会でマイクを手に原稿を読むマネジャー=2024年6月29日午後2時31分、前橋市石関町の群馬県立前橋工業高校、中沢絢乃撮影 先生役は甲子園などでの審判経験があるベテラン審判委員ら。「声が聞こえないよ」「高校生の気持ちに応えられるジャッジはできてるかっ」と熱い指導が飛んだ。 審判委員長の飯塚実さん(70)は「夏は球場の空気も緊張感があり、選手の必死さもひとしお。切れのいいジャッジ、声で応えてあげたい」と話す。 今年の群馬大会では、暑さ対策のため、選手と審判委員が体の深部体温を下げる効果があるとされるシャーベット状の飲料「アイススラリー」を試合前に摂取する。講習会前にアイススラリーを試した飯塚さんは「初めて飲んだが、ずいぶん楽だったような感じがする」。 この日は県立前橋工業高校でアナウンス講習会もあった。プロ野球のアナウンスを務めるフリーアナウンサーの松本亜希子さんらが講師となり、28校のマネジャー計67人が実践的なアナウンス術を学んだ。 松本さんは手本を示しながら、「早口だと球場のスピーカーでは反響が残って聞きづらくなる。高校生らしく明るく元気にハキハキとゆっくり読んで」とアドバイス。聞きやすいアナウンスにするために、松本さんは「無理に大人っぽい声を出そうとせずに、自分自身の自然な高さの声で話す方がいい」とも。マネジャーらは熱心にメモを取っていた。(中沢絢乃)
朝日新聞社