左足下がりのバンカーから距離を出すには? 3つのポイントを伝授
左足下がりでツマ先下がりのバンカーショット。しかもピンまでは25ヤードと、通常よりも距離を出さなければいけない。バンカーショットにそれほど苦手意識を持っていない人でも、こういう状況になると、かなり苦労するのではないでしょうか。 このショットを成功させるためのポイントは3つあります。 1つ目は、肩のラインを水平に保つこと。左足下がりになると、ついつい地面に合わせて左肩が下がってしまうのですが、平らなところと同じように、肩のラインは真っ直ぐにしましょう。 2つ目は、ボールを右足寄りに置くこと。これは1つ目の肩のラインにも関係してくるのですが、肩のラインが左下がりになると、ボールが左足寄りになって、左重心になってしまいます。そうするとインパクトではハンドファーストの形になって、ロフトが立ち、ボールを浮かせることができなくなります。そうならないように、肩のラインを水平にして、ボールも右足寄りに置くようにすることが大事です。 正しいセットアップを完成させるためは、次の手順で構えるといいでしょう。 まずスタンスを取ったらクラブを正面に上げて、肩のラインを水平にします。そしてそこからヘッドを下ろす。最後にヘッドを下りたところにボールを合わせます。そうすれば、ボールの位置は自然と右にくるはずです。 3つ目は、しっかり振り切ること。バンカーショットの場合、ヘッドを砂に落として終わりというイメージがありますが、距離を出したいときは、一定の砂を取りつつ、フィニッシュまで振り切ることが大事です。「ホームランになったらどうしよう」という不安も出てくると思いますが、振り幅が小さかったり緩んだりすると、距離が稼げないだけでなく、バンカーからの脱出もままならないということになりかねないので注意してください。 番手に関しては、長い距離の場合、52度前後がオススメです。普段のバンカーショットで使っている56度や58度だと、砂を薄く取らなければならず、その分、ホームランのリスクが大きくなるからです。52度でフェースを開き、少しだけ左を向けばOKです。 あとは、砂に慣れることも上達のためには重要なポイントになってきます。アマチュアゴルファーの場合、バンカーショットの練習をする機会が少ないと思いますが、もしそういうチャンスがあれば、積極的に練習をするようにしましょう。砂に慣れることができれば、恐怖心も消えるはずです。 ★CS放送ゴルフネットワーク「内藤雄士のテクゴル #110」より(放送・見逃し配信中)