ノート1冊で残業は減らせる!9つの肩書を持つ石川和男さんに聞く「すぐやる仕事術」
平日はフルタイムで会社役員を務め、夜は大学講師として教鞭をとり、税理士事務所も運営する石川和男さん。『どんなことでも「すぐやる」技術』(Gakken)など、著作活動も行なっており、刊行された書籍は30冊を超えます。 さぞや激務の日々かと思いきや、私生活もしっかり充実させています。 石川さんは、理想的なワークライフバランスを実現するため、さまざまな仕事術を編み出してきたそうです。その多くは、われわれも即実践できるものばかり。 今回は、その一部を教えていただきました。
ゲームを「クリア」する感覚で仕事を処理
石川さんは、かつてゲームにのめりこんだことがあり、その体験を仕事に生かすテクニックをいくつも編み出しています。 その1つが、「1面クリア仕事術」です。 多くの人は無意識のうちに、簡単で得意な仕事ばかり先に処理しようとします。それで、手を付けづらい難しい仕事ばかりが溜まってしまい、モチベーションも失いがちになります。 それを防止するのが、1面クリア仕事術です。これは、得意か苦手かは関係なく特定の仕事をまとめて処理する日をもうけ、その日はそれだけをするというものです。 たとえば、メールのやりとりだけを全部済ませる、書類仕事を全部片づけるというふうに、その仕事を1つのゲームステージと考え、これを「クリア」するまでほかのことはしないわけです。自分は今もこの仕事術を取り入れています。
やはり活用したい早朝の時間帯
1日の過ごし方で石川さんが重視するのは、朝の徹底活用です。ご自身は、おおむね5時から7時くらいまでを、本の執筆にあてているそうです。 では、なぜ朝なのでしょうか? 難しい資格の勉強など、ふだんの仕事とは別に何かをしたいと決心したなら、朝にすることをおすすめします。 頭が冴えているというのもありますが、最大の理由は出勤という「究極の期限」があるからです。せっかく早起きしたのだから、何かしないと…という気持ちがわきます。 仕事から帰った夜のほうが、「残りは寝るまで自由時間なのだから、時間が取れるのでは」と考える人もいるかもしれません。ですがこれだと、期限がないことがマイナスに働きます。ご飯食べてからとか、一杯飲んでからとか、ちょっと休んでからというふうにどんどん後ろ倒しになって、しまいには「もうこんな時間だし、眠いから明日にしよう」となりやすいのです。 というわけで、まずはいつもより1、2時間早く起床する習慣をはじめてみてください。